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2026年1月15日

ドキュメンタリー映画『黒川の女たち』が
「平和・協同ジャーナリスト基金賞」奨励賞を受賞しました

12月13日、「第31回平和・協同ジャーナリスト基金賞」授賞式が行われ、テレビ朝日制作のドキュメンタリー映画『黒川の女たち』が奨励賞を受賞しました。



本作は、戦時下で若い女性たちが“性の接待”を強いられた歴史に向き合い、
長く語られることのなかった証言を記録した作品です。
奪われた尊厳、生涯消えることのなかった心身の傷、そして当事者たちの声が
いまの社会に問いかけるものを丁寧に描き、人権と平和の観点から高い評価を受けました。

「平和・協同ジャーナリスト基金賞」について


反核・平和、人権、協同・連帯といったテーマに取り組むジャーナリズムを
顕彰するため、1995年に創設された賞です。
持続可能な社会の基盤となる「人間の尊厳を守る姿勢」を支える報道活動を
評価しています。

【受賞理由】

1945年に満州開拓に渡った岐阜県の黒川村開拓団は、ソ連兵の暴行や集団自決から住民を守るため、18歳から20歳までの未婚女性15人に“性の接待係”を依頼し、帰国を果たしました。
しかし、村幹部の要請に泣く泣く応じた女性たちは傷ついた心身を癒やされることなく、誹謗中傷にもさらされ、辛い戦後を生きてきました。

選考委では「女性への性暴力が止むことのない現在、戦時下の“性の接待”を記録し、歴史に刻むことは非常に意味のあることである。文句なしの力作」とされました。

【松原文枝(監督) コメント】

(㈱テレビ朝日 ビジネスプロデュース局 ビジネス推進部 ビジネス開発担当部長)

戦時下の性暴力の実相を、社会の目や強者におもねることなく自分の言葉で伝える道を選んだ女性たちの使命感に突き動かされました。
それは、戦後世代をも動かし親の世代の責任を引き受けて謝罪し、女性たちの尊厳の回復につながりました。
今回の受賞は、平和な社会を守っていくために彼女たちが成し遂げたことに対する賞だと思います。
戦争が引き起こす無残な被害と加害を繰り返してはいけないという強い意志を、我々の世代、また次の世代に引き継いで行けたらと思います。

また、12月17日には「第29回女性文化賞」を松原文枝が受賞しました。『黒川の女たち』を通じて、女性たちの声に寄り添い、地域に芽生えた連帯の姿に光を当てたことが評価されたものです。

この映画『黒川の女たち』で語られたように、かつての証言を未来へ受け渡していくことは、人権を尊重し、持続可能な社会を築くための大切な一歩です。

テレビ朝日は、未来に向けた5つの重点テーマの一つに「人に優しく共に生きる」を掲げています。
今後も、すべての人の尊厳が守られ、互いを思いやりながら生きられる社会の実現に向けて貢献してまいります。

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