近年、気候変動や自然災害の頻発により、防災への意識がますます高まっています。
本格化する雨の季節を前に、防災士の資格を持つ松尾由美子アナウンサーが発起人となり、アナウンス部の有志を中心に、大雨や洪水など災害に対して身近にできる事前の備えをSNSで呼びかけています。ハザードマップや停電・断水への備えなどをテーマに、企画から演出まですべてアナウンサーが自身で担当。
5月22日(木)から6月13日(金)の期間で、10本の動画を投稿予定です。手書きフリップなども用い、役立つ情報を発信しています。
手書きフリップを用いて伝える松岡朱里アナウンサー
きっかけは宮崎県を台風が襲うと予報された時、川の近くに住む高齢の祖父が心配だったことでした。行動のスイッチをどのタイミングで入れるか、どこに避難するか、平時に家族で話し合っておくことが大切だと感じました。
その後、「在京6局防災アナウンサー勉強会」や国交省との「水害時リスクコミュニケーション懇談会」などに参加し、皆さんにこの知識を還元したいという思いが強くなりました。
しかし、事前防災は日々のニュースの中で伝えるのはなかなか難しい。平時の備えをどう伝えればよいか…、自分たちでやってみよう!と踏み切ったのがこの企画です。
発起人の松尾由美子アナ(写真中央)、編集を担当した大西洋平アナ(写真左)、仁科健吾アナ(写真右)
進める中でアナウンス部にも自分と同じように考えていた仲間がたくさんいて、「災害の現場で見聞きしたことを役立つ情報として発信したいと思っていた」と率先して考え、自ら撮影してくれました。どの内容もチェックを重ね、何度も推敲したことで、本当に役立つしっかりしたものになっています。
アナウンサーたちの熱意で完成した「事前防災」の呼びかけです。大切な人を守るため、今のうちに家族で話し合うきっかけになれば幸いです。