現在推進する経営計画「テレビ朝日360°」において、当社のすべての価値の源泉は“コンテンツ”にあると謳っています。その価値の創出を支えているのは従業員と関連するスタッフであり、当社が持続的に成長・発展を遂げていくために、従業員・スタッフの心身の健康を維持する労働環境の構築が最優先だと考えています。そのため当社では「テレビ朝日360°働き方改革」という施策をとりまとめ、様々な施策を展開しています。
当社は、社員と当社で働くスタッフの健康を第一に考える企業でありたいと願っています。番組制作現場を中心とした長時間労働の削減は、喫緊の課題と認識しています。そのためにこれまでの慣習にとらわれず、持続可能な「働き方」の改革を目指し、様々な施策をおこなっております。
従業員の勤務状況を把握するため、月次ベースで部署ごとの総労働時間を集計し、社内での共有を図っています。また、スタッフの勤務状況についても、職場の勤務管理者が常に把握するなど、長時間労働の抑制に向けた仕組みを適切に構築しています。
人事評価に「働き方改革」の推進に関連する項目が入っています。具体的には、健康管理を徹底することや、メリハリのきいた働き方を実践することなどを目標としています。
平日5日間連続の休暇取得を奨励しており、2017年度は全従業員の98%が取得しました。これにくわえて、2017年度からは有給休暇取得奨励日「ラッキー!フライデー」を設定するなど、新たな施策も導入し、総労働時間の削減を目指しています。
人員体制拡充策の一環として、経営計画「テレビ朝日360°」の推進につながる、コンテンツ制作を中心とした即戦力人材の中途採用なども進めています。
事務作業の一部にRPA(業務支援ロボット)を導入し、事務作業の効率化、総労働時間の削減につなげていきます。
以上のような取り組みを有機的に推進し、2017年度は前年度に比べて総労働時間を約6%削減することができました。
今後も従業員およびスタッフの心身の健康を守るため、様々な施策を推進してまいります。
従業員の心身の健康を維持するための取り組みも強化しています。長時間勤務をおこなった従業員への健康対策を厳格化したことにくわえ、心身の不調を訴える従業員に対してきめ細かな対応をおこなっています。人事局、職場の上司、産業医などが連携して対応するほか、入社1~3年目の若手社員のケアには特に力を入れています。
長時間勤務社員に対する健康対策
(健康状態アンケート、産業医面談など)の厳格化
健康診断・人間ドック受診の徹底
育児や介護をおこなう従業員のため、育児・介護休暇にくわえて、短時間勤務制度などを導入し、多くの取得実績があります。男性従業員の育児休暇の取得も奨励しており、2017年度も利用実績があります。また、育児休暇については、法定の期間より2ヶ月長く設定しています。
多様な働き方を実現し、ワークライフバランスの促進を図るため、「テレワーク制度」を導入しています。今後は本制度をより充実した使いやすいものにしていく方針です。